神社に一礼

京都、滋賀を中心に訪問した神社を紹介するブログです。

湊川神社(大楠公さん)

楠公さんってご存知でしょうか、楠木正成公、南北朝時代に活躍したこの時代の武将です。戦乱の時代と言えばどうしても幕末、戦国時代が二大巨頭(人気が高いですからね)で語られがちですが、この時代も紐解くと面白いという事で最近注目されているみたいです。

今回はそんな南北朝時代の敗軍の将ながら密かに人気の楠木正成公を祀る湊川神社のご紹介です。兵庫県は神戸市、ビルや高速道路に囲まれる中立派な御門がそびえます。
では、湊川神社に一礼。

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境内から本殿へ

JR神戸駅を出てすぐ、大きくて交通量も多い道路沿いに近代的なビルに囲まれる形で建つこの荘厳な門には少し違和感すら覚えます。

境内の案内図。

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この神社の境内は正門から本殿までが一直線。鳥居の中を木々に囲まれる形で本殿が見えるさまは中々に壮観です。

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ご本殿に到着。何だか真新しい感じに見えますが、かつての社殿は戦争で完全に消失してしまった為、昭和27年に新築された新築やからなんだとか。

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境内散策

楠木正成墓所・殉節地

御門潜って右側にはこの神社のご祭神楠木正成公の墓所があります。

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また、本殿左側には殉節地(戦没地)とされる場所もあります。

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楠木正成公は鎌倉幕府打倒を掲げる後醍醐天皇の元で足利尊氏らとともに、建武の新政に至る道を拓いた立役者の一人です。その後、足利尊氏と敵対する事となった正成はこの地湊川の戦いで敗れ、この地で自害したという訳です。
楠公と呼ばれるようになったのは、それよりもずっと後の明治時代、明治13年には正一位に叙せられています。


得意戦法は今でいうゲリラや奇襲という戦い方な為か、敗者の南朝方に尽くした武将の為か、悪者扱いされることもしばしばですが、敵方の足利方にも公が無下に扱われることはなかった(首が六条河原にさらされたものの、その後家族の元へ返されている)事からも敵方にも人物として一定の評価はされていた一角の人物だったことが伺えます。

その返された首を受けた人物が大楠公の嫡男の楠木正行(くすのきまさつら)で、小楠公と言われます。父の敵であり父の跡を継いだ正行も南朝方に付きますが、四条畷の戦いで敗れ、命を落としてしまいます。

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この親子の別れというのが『桜井の別れ』といい、 太平記でも一番の有名な一場面という訳です。

御朱印

御朱印所も含め、社務所は本殿向かって左手にあります。

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御朱印やお守りと一緒に楠木正成にかかる書籍の数々の販売コーナーもありました。
正成公は武将である生涯を終えたあと、当時斬新な戦法や尊皇の思想などが評価され、後世に隆盛したんだそうで、その流れによるものと推察します。
また、楠公の兜や像などの展示もありました。祭事用かと思ってみていたところ、商品でした。

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宝物殿

楠公ゆかりというよりはこの神社に奉ぜられた宝物の展示がされています、有料です。

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摂社:菊水天満神社

本殿向かって右には、摂社『菊水天満神社』があります、天神さんですね。社て前にはしっかりと牛の像もありました、受験や何かしら合格を祈願される方は是非念入りに撫でておくことをお勧めします。

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摂社:楠本稲荷神社

もう一つの摂社が楠本稲荷神社です。鳥居の数は伏見稲荷大社に及びべくもないですが、個人的にこの鳥居の中に鳥居がずっと綺麗に並ぶお稲荷さんは大好きです。この線の連なりってありそうでなかなかないんですよね。

何のこっちゃ(゜σ ゜) ホジホジ

まあ気にしないでくださいw

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水戸光圀

あの水戸黄門様です。その像がこの神社にはあります、大楠公墓所の奥。

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というのも、この楠木正成墓所建立はこの水戸光圀の呼びかけによるものやカラという事でした。ご尊顔は心持顔立ちは厳しそうなものの、あの時代劇のイメージそのままなのは少し驚きですw

御祭神・御由緒・ご利益など

御祭神は言うまでもなく楠木正成公。
御由緒としては、当初この地には正成公の死後、その死を悼みまた故人を偲ぶ方によってお墓(塚)だけがあったそうです。江戸時代に入り、水戸光圀公によって墓所が建立され多くの人がこのお墓にお参りに来るようになります。

明治時代に入ると、1872年この墓所や殉節地などをまとめて境内として湊川神社創建、それとともに明治政府から正一位の追贈がなされたという訳です。
敗軍の将の関係から悪く言われることもありますが、その忠節心、武勇は多くの人の心を惹き付けたものと思料します。

楠木正成公は智・仁・勇の三徳を兼ね備えた聖人とまで称えられる人物です。その為この神社では国家安泰、開運招福、ほか様々なご利益が期待できるとされています。

アクセスほか

電車の場合

阪神電車高速神戸駅下車すぐ

J    R:神戸駅徒歩5分

三宮駅からもほど近く、駅からのアクセスは抜群です。

車の場合

国道28号線を三宮より西進すれば北側の道沿いにあります。境内駐車場は用意されているものの祭事、婚礼優先の為期待はしない方が良さそうです。駅前なのでコインパーキングには事欠きません。

まとめ

今回はこれで以上です。大楠公さんは建武の新政時代を語る上で外せない重要人物です。また生田神社、長田神社など有名どころが近いようで遠いため、しっかりと行きたいところを計画的にルートを練ってご参拝する事をお勧めします。

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