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川のせせらぎを聞きながら『貴船神社』


今回は京都『貴船神社』のご紹介です。
京都市中部を代表する寺社が平安神宮・清水寺なら、市内北部の代表は間違いなくこの貴船神社、鞍馬寺でしょう。
縁結びのパワースポットとしての知名度・効果は畿内一とも日本有数とも誉れ高い神社です。では、今回はそんな貴船神社に一礼。

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神社概要

この神社のご創建は不詳。

まじめにやれや!!

天武天皇時代には既に社殿があり、かつ建て替えの話が出ていたことからその時点で創建約1300年、一説には第18代反正天皇(仁徳天皇の2代後)時の創建とされている事から、約2000年の歴史を持つともされる京都に留まらず日本最古級の神社の一つ。
御祭神は
本宮が高龗神(たかおかみのかみ)
結社に磐長姫命(いわながひめのみこと)
奥宮に闇龗神(くらおかみのかみ)
をお祀りしています。高龗神・闇龗神共に、この神様の名前を書く時以外使わないような物凄く難しい字を書く神様ですが、古事記にも登場する有名な水神様で天を司り、祈雨・止雨などのご利益があるとされている神様です。
この神様が宿る神社として最も高名なのがこの貴船神社な訳ですが、他にも奈良の丹生川上神社、龍穴神社など山深い場所にあるお社にお祀りされていることの多い神様で、その辺鄙さにも関わらず、都から雨ごいが派遣されるなど古来から厚く信仰されている神様です。

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磐長姫命は妹の木花開耶姫命と共に、天孫降臨の瓊瓊杵尊のもとへお嫁に出されたお姉さんの方。一夫多妻なんてうらやま昔ならではのシチュエーションですが、三人夫婦円満という訳には残念ながらいかなかったらしく、というのもこのお姉さんの磐長姫命、顔が少々個性的だったという事で、面食いの瓊瓊杵尊は美貌誇る妹の木花開耶姫命だけを残し、お姉さんを親元に返してしまったんだとか。
激怒したのは親父さんの大山津見神。

当然よね☆

顔で選ぶなとは言いませんでしたが、親父さんの気持ちとしては、二人の姫を嫁がせたのは瓊瓊杵尊が磐のように永遠に、花の様に繁栄するように願っての縁談だったそう。にも拘らず『長く』の方を送り返してきたんやし、『じゃあお前ら短命でええんやね?』って事で、以来人の寿命は短く儚いものとされてしまったんだとか。

いつの世も 男の人は 馬鹿ばっか☆

このはさんが5・7・5でうまい事纏めてくれたわけですが、後世の人にとってはたまったもんじゃないエピソードですよね。でも一番可哀想やったのはやっぱり磐長姫命。
一説には人が短命となってしまったのは磐長姫命の呪いともされるんですが、いずれにせよ磐長姫命は自分だけお嫁に行けなかった事を恥に思い、せめて他の人は幸せになって欲しいとして、良縁祈願の神様としてこの貴船に収まったという事です。なんていい方なんでしょう。キャバ嬢に騙されながら自分以外の人が騙されないようにと無料案内所作るような

全然違うで☆

つまり貴船神社の縁結びのご利益は、この磐長姫命の献身的な精神によるものという訳です、感謝してお参りしましょう。

また、この貴船神社は『氣生根神社』とも書きます。神社全体が運気隆盛のパワースポットとされている為です。 

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境内散策

貴船神社は縦に長く本宮・結社・奥宮と続きます。常に傍らに清らかな川を臨みながら進む参道は冬は凛とした空気が張り詰め、夏は束の間の涼を感じさせてくれる、境内全体が水神様所縁のパワースポットでもあります。

本宮

参道を進み、まず見えてくる鳥居の奥にあるのが、貴船神社本宮です。

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鳥居をくぐると両脇に灯篭を携えた石段

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総門をくぐれば本宮前に到着。あまり見ない形なんですが、この神社拝殿・本殿を横から見上げるようにして建てられています。なので、他のお社では塀に囲まれて中々見ることのできないご本殿の横っ腹をのぞき込んだりすることが出来ます。が、現在はどうやら本宮は絶賛改装中。

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ただ、側面の改修の為、正面からのお参りに差し支えは全くありません。

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社務所

御朱印

御朱印は本殿傍の社務所にて頂けます。本宮のものと奥宮のものの2種が用意されていますが、手書きは本宮のみで、奥宮は書置きのみ。御朱印は参拝後に貰うのがマナーなので、奥宮のものを頂きたい時はしっかりと奥宮(約850m先)にお参りしてからにしましょう。

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水占みくじ

恐らくこの神社で最も人気を博しているのがこの水占いでしょう。まず水占いみくじの紙を授与頂き(200円)。

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隣の水鉢に浮かべます。すると文字が。世には恋に悩む女性が多いらしく、沢山の方がしきりに水の上に浮かぶ文字に一喜一憂していました。恋愛に無縁なおっさんが大吉一個抜いちゃってごめんなさい。

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秀逸というか近代的なのはこのみくじ、QRコード付き。

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結社

丁度境内中腹にあるのがこの結社。

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意外とこことわかっていないのか、歩き疲れて参拝が雑なのかここにお参りされる方は正直まばら。(こちらも台風被害につき、現在修復中)

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ですが、こちらこそが縁結びにおけるこの神社一番のパワースポット。
と言うのも結社の御祭神こそが縁結びのご利益を授けてくれる磐長姫命。
本宮も奥宮も水神様なので、そこで一生懸命縁結びを祈願しても、祈願された側は正直
いや、わしに言われても。。。
となるので、縁結び祈願する方は忘れずにお参りするようにしましょう。

本殿横には、人為的にとても運ぶことも造る事ものできなさそうな『天磐船』も祀られています。

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また、この神社のご利益の実績として最も有名なのが和泉式部。夫婦復縁を願い見事成就したんだとか。その時に自身の心情を込めた歌碑が飾られています。

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奥宮

この神社の最奥部が貴船神社奥宮です。
ご祭神は闇龗神ですが、この神様も水神様で、しばしば本宮のご祭神『高龗神』と同一神とされる神様です。この貴船の地で一番パワーの集まる場所とされているのもここ。

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御船形石(ふながたいし)

奥宮のご創建は神武天皇の母『玉依姫(たまよりひめ)』がここに水神『闇龗神』をお祀りした事に始まるとされ、この船形石は玉依姫が鴨川を遡上してこの奥宮の地に辿り着くに至った『黄船』を囲い隠すものなんだとか。この黄船、響きの通りこの貴船神社の名前の由来になったという説もあります。

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鉄輪

鉄輪(=かなわ)と読みます。元は謡曲ですが、話自体というよりもその行為が余りにも有名な呪いのド定番、丑の刻参りです。
丑の刻参りとは丑の刻(深夜1時~3時)位に白装束、額に蝋燭、藁人形に五寸釘と、もう身の毛もよだつあれですが、あの呪詛の元となったのが実はこの貴船神社。

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元夫を呪うあまり橋姫と言う女性はこの神社に毎日祈願したんだとか。で、神様は哀れに思い、『宇治川へ行って21日間川に浸かって念じてみなさい』とお告げしたそうです、僕ならこの言葉の真意はそうやって頭冷やしなさい。という意味だったんだろうと思料します。
ただ、この橋姫様はその言葉のままに儀式をやり遂げ見事鬼女に変貌し、復讐をやり遂げたとか、成就寸前で安倍晴明に退治されたとか諸説があります。

この時、宇治川に浸かっていた姿と言うのが、頭に鉄輪、そこに三本松明を刺し、口に紅を差し、、、というこの異形な姿を模して行われるのが丑の刻参りとされています。
この時の姿かたちについては、全身赤だったり、白だったりと時代によって諸説あるようですが、この橋姫様はなんでここでそんな祈願をしたのかというのがそもそも、丑の年の丑の月の丑の日の丑の刻にこの神社を訪れると心願成就が叶うという伝承があったため、橋姫様はここに鬼女となるべく祈願しに来たんだそうです。
今でもたまに釘を打つ音が深夜に響くと噂され、すっかり夜は怖いというイメージが一部にはある貴船神社ですが、神社に掲載された紹介文を読んでもわかる通り、

呪いやなくて諸願成就です。
文章読む限りちょっと怒っているようにすら感じます。
呪いはあくまで成就の一例にすぎないのに、さも呪い成就の神社のようにいわれてしまっては、神社としてはたまったもんじゃないという事なんでしょう。

納涼川床

貴船と言えばこの神社も有名ですが、夏の納涼川床も夏の風物詩として、京都定番の一つ。水神様の傍らで暑い京都の涼を求めながら、優雅に食事なんて最高の贅沢。

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現在はオフシーズンの為、川に建てられた支柱のみですが、ここにはオンシーズン中、この上に畳が敷かれ客席が設けられ、夏の風物詩として、京都を代表する景色の一つにもなったりします。値段も一級品ですが、川のせせらぎを聞きながらの食事なんて他ではなかなかできない体験になるので、夏に訪れる際は少し奮発してみては。

アクセス

  • 住 所:〒601-1112 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
  • 駐車場:あり

叡山電鉄『貴船口』駅徒歩約30分(奥宮まで45分)。

まとめ

今回はこれで以上です。
貴船は山合いにあって、最寄りの『貴船口』駅からも結構歩く事になるので、アクセス自体便利なのは車ですが、お勧めは電車。
・道が狭い上に混む
・参道が趣深くて飽きない
自身の体力と相談する部分もあるんですが、貴船・鞍馬への参道はこんな山奥なのにかなり混みます、週末、それもオンシーズンの春・秋なんか特に観光バスがひっきりなしに行ったり来たり。最悪駐車できずという事もあり得なくはないので、休日参拝を予定している方は特に電車をお勧めします。
電車なら叡山電車の車窓から見える景色を楽しみながら訪れる事が可能な上、お隣の鞍馬駅から鞍馬寺をお参り⇒裏手へ抜けてお参りする事も可能です。
貴船・鞍馬は京都を代表するものっすごいパワースポット、それが徒歩圏内で隣り合っているので、ご参拝の際は両方巡ってご利益を授かって下さい。山の緑と朱の神社とのコントラストはそれだけで美しく、インスタ映えする場所も至る所にあります、自分だけの貴船を見つけてみましょう。

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