日本の出汁は奥が深く、いろんな食材を使って取られますがその中でも旨味成分が強く人気なのが魚介、それも貝類。今回はそんな貝たちのポテンシャルをふんだんに引き出したラーメンを作りたいと思います。
今回用意したものはこれ
ホタテ貝柱
文字通りホタテ貝柱を乾燥させたものです。
昔は近所のスーパーにこれが縦一列に封入されたおつまみをよく見かけたんですが、最近では残念ながらこういったものも貴重品になってしまいました。不景気って嫌ですね。
多分不景気は関係ない
塩麹
いつも醤油ばっかり作ってるので、たまには違ったテイストも良いかと思い、いつぞやのブームに完全に乗っかって
買ったのはいいけど長らく使い所がなく放置満を持して今回利用してみる事にします。
鶏皮
スープとしてもいい味が出そうな鶏皮ですが、今回必要なのは油。カワギシの部分は熱するとたっぷり出るこの油は美味しくないはずがありません。
早速調理
海の幸香る塩ラーメン
では早速調理。まずは時間のかかる行程からやっつけていきます。今回は海の香りを大事にしたいので、ホタテといりこ。
それに塩麹を一緒に圧力鍋にかけていきます。
30分ほど煮込んだのがこれ。麹が飛び散っているのはこの際目をつぶりましょう。
待っている間に鶏皮から油取り。方法は至って簡単、フライパンで炒めるだけ。
するとスーパーで買ってきたワンパックからこんなに油が。
鶏皮は単体でも美味しいので後でなんかに使います。
かえしも塩麹と料理酒、みりんを煮詰めます。水分0なので普通に火をかけるとフランベのような事ができます。ちょっと料理うまい人みたいですよね。
更に海の香りプラス!ということでアサリの酒蒸しを作って出たおだしをプラス。
あとはこれを盛り付けて完成。今回チャーシューらしいものがなかったのでスモークタンで代用。
これだけ自分好みの旨味成分をぶちこんだラーメンが不味いわけがありません。
早速一口。
味がない
ただ味がないという話ではありません。息子(7歳)曰く笑ってしまうほど味がないそうです。前回もやらかしたんですが、素材の旨味を過信してベースの調味料を少なめにしてしまうと得てしてこうなってしまうことが多々ある、そんな典型例といえます。
海の幸香らない塩ラーメン
失敗しました、それで終わるのは簡単です。ですが、そこで終わるのか、終わらないのかで価値は決まるそう思います、何というか人の。
もう失敗は許されないので、出汁とかえしを混ぜます。具はごく簡単にもやしとミンチ炒め。
やはり純粋に味が薄かっただけなので、ちゃんと味付けをすれば美味しく頂けます。
ただ、海の幸をふんだんに織り込んだのに海感0だったことは致し方ありません。
鶏皮とスモークタンでチャーハン
鶏皮を油だけ採って捨てるのはあまりにもったいないので、チャーハンの具に使ってみます。まんべんなく炒まらないという方は溶き卵を使って卵かけご飯を作ってから炒めるイメージで作るとうまくいきます。
余った分は普通にスープでも
今回多めに作ったんですが、なぜか誰も食べてくれなかったので
コンソメを少し加えて出来上がり。
見栄えからラーメンの時は敢えて抜いて盛り付けたんですが、皿にちゃんと盛ればいりこ自体も立派な具になってくれます。
ラストはやっぱり
スープにするとみんな食べてくれたので、だいぶ残り少なくなってきました。
そこでシメはやっぱりご飯を投入。溶き卵を加えてひと煮立ち。仕上げに刻み海苔をふりかけて完成。
流石にここまでエキスが凝縮されると旨味の凝縮具合が際立ちます。パッと見で敬遠せずに食べればちゃんと美味しく頂けます。
まとめ
今回はこれで以上です。
ホタテ貝柱は出汁摂りでは定番、しっかりと味付けさえ怠らなければ美味しい出汁も取れる上
それ自体も具として美味しく食べられます。海鮮のあっさりしたスープ作りに最適です。