大阪の人は昔から親しんだご当地グルメの一つ、どうとんぼり神座のご紹介です。
今ではすっかりショッピング・フードコートの定番メニューの一つになって、関東~近畿圏内なら食べられない場所はないくらい店舗展開が進む神座。今回はそんな神座さんをレポートしていきます。
チェーン店概要
『どうとんぼり神座』だけど実は
どうとんぼり神座というくらいですから大阪を出発地点として店舗を広げていったイメージをみんなお持ちかもしれませんが、実は奈良に本社を構える『株式会社 理想実業』という会社が経営するお店。
余談ですが、この奈良県北葛城郡という場所は、奈良の名店と呼ばれるラーメン屋さんが集中する激戦区でもありますので、興味のある方はそっちの方でも調べてみましょう。
ほんまに本編に関係ない余談やな☆
2020.10現在店舗数は51店
じゃあなんで『どうとんぼり』神座なのかというところですが、それは栄えある一号店が大阪道頓堀でオープンしたから。1986年7月19日開店。今でも神座では『おいしいラーメン 神座の日』が公式認定されたんだとか。今のところ目立った特別なキャンペーンなどの告知は見かけないものの、今後に期待といったところ。
どうとんぼり神座、7月19日「おいしいラーメン神座の日」記念日登録 – 日本食糧新聞電子版
さて、大阪どうとんぼりでランチに、仕事終わりの晩御飯に、飲んだ帰りにと大阪人の定番グルメとして長く君臨していたどうとんぼり神座。大阪に出た時の特権とばかりに思っていたんですが、あれよあれよという間の出店ラッシュで気がつけば関西を中心に店舗展開が進んで現在51店。今や一大チェーン店になりました。
神座の謎に迫る
基本メニュー
お店によって多少の違いがあるかもしれませんが、概ね基本メニューはこんな感じ。
昔のご飯物といえばおにぎりのみだったんですが、最近は大分バリエーションが増えているようです。メインの『おいしいラーメン』は今どきお財布にとても優しい650円。
何味のラーメンなの?
ラーメンって言えば醤油、味噌、塩など味のバリエーションはあれど基本コンセプトは限られています。ですが、ここのラーメンはそのどれにも属していないようにしか感じられません。『おいしい』ラーメンの名前からわかるのは味に対する自信のみ。
そして具も独特、よく見るネギのポジションに白菜、チャーシューの代わりに豚バラ肉という他ではなかなか味わえない独創性を備えています。
お店側としては何味と言われると一応醤油ラーメンなんだとか。ですが、全くそんな感じがしません。お店の雰囲気も昔のベトッとしたラーメン屋さんばっかりだった頃からオシャレで真っ白な店内に立つ作り手たちは皆割烹着ではなくコックコートにコック帽。個人的にちょっと前まで知人に『コンソメスープラーメン』と教えられた情報を真に受けてずっと信じ続けていました。
老若男女誰でも美味しく食べられるようにというのがコンセプトらしく、基本的な味はあっさり仕上げられていますが、好みでにんにく・紅生姜・ニラをトッピングすることも可。
味ぼけた?
これは昔からどうとんぼりで親しんできた大阪の友人ほどよく口にしているのを聞きます。というかチェーンを多く展開するようになったお店に対し関西の人はだいたいこの手のディスを差し込んできます。
実際、どこぞのチェーン店はお店毎露骨に味が違うので、ここの天一が美味しいとかあっちは不味いとかそんな話題で普通に盛り上がったりもするんですが
天下一品本店だけ味のランクが段違いという話は京都人の間では定番の都市伝説です☆
神座の場合はどうなのか。
昔から食べていて、かつ道頓堀以外でも幾店舗食べた僕の結論は1mmも味変わらない、です。それぞれの論拠を示していきます。
神座はセントラルキッチン方式を採用してから変わった
現在の神座は上述の通り50店以上を展開している大型チェーン、その為提供する味の安定化を目的としたセントラルキッチン方式を採用しています。
それまで現場で作っていたものが一括で作られるようになった為、大量生産される方式にかわったんでしょう。なので、道頓堀で食べていた頃と比べると変わったと感じる人が多いのかも知れません。
スープの味はトップシークレット
セントラルキッチンになったけど味は変わっていないという人の意見、それはスープの味が変わっていないから。
というのもこの独創性の高い神座のスープの製法は今でも一部の人しか知らないトップシークレットになっているそうです。テレビ用の演出なのか不明ですが、スープの寸胴鍋には堅牢な南京錠でもって施錠されて各店へ運搬されているんだとか。
それは門外不出の味が外部へもれないようにするということ、と同時に昔から変わらない味が守られ続けている証左にもなるわけで、じゃあ味変わっている訳ないじゃん、というのが味変わっていない派の論拠です。
まとめ
今回はこれで以上です。
結局味が変わったのか変わってないのかは本人の主観によるところが大きいので本人次第といったところですが
肝心なところ逃げたな☆
今も昔も変わらず美味しいラーメンはやっぱり美味しいわけで、関西・中部・関東と言わずどこに行ってもいっそどこかの離れ小島へ転勤になったとしても味わえるようになってほしい、そんなお店です。