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西国三十三所第6番札所『壷阪寺』


今回は奈良県に在る『壷阪寺』のご紹介です。
正式名南法華寺、一般には壷阪寺と言う名前で知られるこの寺院は西国三十三所巡りの中で第6番札所いあたる寺院です。
奈良の山あいにあるこのお寺は辿り着くのは大変かもしれませんが、風光明媚なとても良い場所です。では、そんな壷阪寺に一礼。

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寺院概要

この寺院は真言宗系の単立寺院で、奈良県高市郡にあります。室町~戦国時代にかけて本願寺派VS織田信長の激戦の舞台になるなどした高取城が山頂にあり、ここはその麓に位置します。
建立は703年、元興寺の僧『弁基上人』がこの山で修行していたところ、愛用の水晶のツボをさかの上の庵に収め、感得した観音像をお祀りしたのが始まりとされています。
平安期には長谷寺と共に定額寺(官寺、国分寺に次ぐ寺格)に列せられるほど暑い信仰を受けていたお寺。

清少納言は枕草子の中で、『お寺と言えば壷阪、壷坂、笠置、法輪・・・』と筆頭にあげていたり、摂関藤原家の藤原道長が吉野参詣の途次にこのお寺に宿泊したという記録も残っています☆

室町時代にはこの寺院の山上にあった『高取城』の城主、越智家から厚い庇護を受け最盛期を迎えるものの、戦国時代には織田信長についた越智家は本願寺派との合戦に挑むも惜敗、その戦火にも遭い一時衰退してしまうものの、豊臣秀長の家臣『本田利久』が高取城主となってから、その庇護のもとで徐々に復興していき、現在に至るという訳です。

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境内散策

社殿も多いですが、仏像の安置されている数が多いのも特徴的なこのお寺。順を追って紹介していきます。

多宝塔

平成15年に壷阪寺開創1300年を記念して建てられたんだとか。

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大講堂

鎌倉時代建立のこの建物。今でも現役活動中で、500人収容できる講堂内には仏像がずらり。増長天様の射抜くような眼光は、やましい事があればすぐにばれてしまう事でしょう。

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天竺渡来大観音石像

お寺の境内を一望するように高台に安置されている石仏。全長20mの存在感は抜群。間近で見ると更にその大きさがわかります。

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インドハンセン病救済事業の縁でインドから招来したものだそうです。延べ7万人の石工が参加した壮大なプロジェクトで、石仏は全て手作りなんだとか。66個に分割されたパーツはインドを出発後、日本で組み立てられたという事です。

天竺渡来大涅槃石像

大観音像と共にこのお寺で一番の見どころがこの涅槃像。全長8mの横たわる姿は、どこかで見たことがある気がします。

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大観音像の前に安置されているので、二つの像を合わせて撮影する事も可能です。

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仁王門

こちらも鎌倉時代に建てられたとされています。両脇に悠然と立つ仁王像がにらみを利かせています。

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釈迦一代記レリーフ

こちらも見どころの一つ『釈迦一代記レリーフ』です。
延べ57,000人の石彫師によって製作された50mの壁画。

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御朱印

御朱印は本堂前脇の納経所で頂けます。御朱印の種類は全部で6種。

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今回は御詠歌のものを頂きました。

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(多分)石仏の手

はっきりとした説明がなかったんですが、恐らく石仏の手と思しきものが展示されています。スケールの大きさとシュールな絵は他ではなかなか見られません。

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アクセス

  • 住 所:〒635-0102 奈良県高市郡高取町壷阪3
  • 駐車場:あり

奈良県高市郡高取町内国道169号線から県道119号線へ。高取城へ向かう中腹程にあります。

まとめ

今回はこれで以上です。
見所が多すぎて全部貼り切れませんが、とにかく見応えのある石仏が多いのがこのお寺の魅力です。加えて、春は桜、秋は紅葉の名所としても有名な場所なので、行楽シーズンにもお勧めのお寺でもあります。

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