今回は京都五社巡りの一社『松尾大社』のご紹介です。
『京都府民は清水寺行かない』まあいく人はいくし僕自身二寧坂とかの雰囲気も好きなんですが、主旨としては『近すぎる名所って逆に行かないよね~』と言うことなのかなと思います。
では、今回はそんな近くて遠い?名所松尾大社(まつおのたいしゃ)に一礼。
神社概要
ご創建と歴史
社殿自体のご創建は701年、秦忌寸都理(はたのいみきとり)が現在地に社殿を造営し、松尾山の磐座から神霊を同地へ移したとされていますが、この松尾山山頂にあった磐座を祀るこの一帯の信仰と言う意味では遥かに昔の頃から続いてきたものとされていて、その歴史は古事記などにも記述があるもののはっきりとした歴史は定かにされていません。つまり気が付けばそこで信仰されていた神様、それがこの松尾大社という事になります。
御祭神・ご利益
御祭神は2柱。
・大山咋神 (おおやまぐいのかみ)
・市杵島姫命 (いちきしまひめのみこと)
ご利益は開拓、治水など地域の産業全般に関する守護神として信仰される他、酒造・醸造の神様とされる大山咋神は、特に全国の酒造家だけでなく味噌や醤油などのメーカーからの厚い信仰を集めています。
境内散策
松尾大社と一言に言っても全景図を見ての通り超広い上、立入と撮影禁止区域も多いので、今回は本殿周りの散策をお届けします。
ご本殿・拝殿
神社の入口は東向きに建つ大鳥居。石畳を抜けるともう一つの鳥居が立ち、そこから拝殿は一直線に眺めることが出来ます。
相生の松
本殿左には幹だけの太い木がお祀りされています、『相生の松』です。元々この松は雌雄同根の株(上でわかれているけど根っこは一本)で昭和31,32年に枯れてしまったそうですが、その時点で既に樹齢は350年を数える松。枯れても尚、固く結びつく松の姿から、夫婦仲の和合・恋愛成就のご利益があるとされている松です。
酒樽
この神社は醸造の神様。その為、境内には名だたる名酒の酒樽が奉納されています。好きな方は見ただけでわかるような銘柄ばかりで、酒造メーカー各社からの厚い信仰が伺えます。
また、この松尾大社ではこの酒蔵さん達が集まって『酒ー1グランプリ』なる催しも毎年開催されているようです。
(近年はコロナ蔓延の為、2年お休み中)
2019年は全国約50の蔵元がしのぎを削るグランプリで、参加費を支払った参加者(お客さん)の投票によって、その年のナンバーワンを決定するというイベントです。
御朱印
御朱印は、拝殿手前の社務所で頂けます。松尾大社は渡来人である秦氏に所縁が深い神社なんですが、しばしば上賀茂神社・下鴨神社の賀茂と密接な繋がり、もっと言えば同族とする説もあるんだとか。
御朱印や、お守りにもよく登場するご神紋『二葉葵』が両者の繋がりを示す一つの象徴としてしばしば取り上げられるという訳です。
お酒の資料館
境内に併設される形で建っているのがこの『お酒の資料館』です。
そこまで広くもないのですが、無料で奉納された酒器や、醸造工程などを見学できる施設です。
醸造工程の模型には当時の杜氏を模したと思われる人形も展示されているのですが、やたらとイケメン。
パッと連想されたのは、そう、あの有名な銀山ボーイズ。
超スーパー地下アイドル「GINZAN BOYZ」公式サイト
もう一度連想が繋がってしまうと銀山ボーイズが出張しているようにしか見えなくなってしまうので、注意が必要です。
アクセス
- 住 所:〒616-0024 京都府京都市西京区嵐山宮町3
- 駐車場:あり。
阪急嵐山線『松尾大社駅』徒歩4分。
まとめ
今回はこれで以上です。
京都市の西側は京都でも有数の観光地『嵐山』があって、この松尾大社はその一駅隣。
嵐山観光の前後に相生の松へ恋愛成就祈願をするのも観光ルートとしてはお勧め。
また、この神社は京都五社巡りの一社でもあるので、時間にゆとりのある方はほか4社(上賀茂神社、八坂神社、城南宮、平安神宮)と一緒に巡るのもいいかもしれません。