今回は京都市にある『車折神社(くるまざきじんじゃ)』のご紹介です。
京都でも有数のパワースポットとしても名高いこの神社ですが、この神社のご利益は『芸能』。その為、その御利益そのものにあずかりたい人は勿論のこと、その御利益を頂きに参拝した芸能人の足跡を追いかける参拝客でも、賑わいを見せているのがこの神社です。では、今回はそんな芸能の神様『車折神社』に一礼。
神社概要
この神社は京都府京都市にあります。市内の観光地を敢えて分けるなら西部地域に当たり、嵐山を中心として松尾大社・梅宮大社と共に、この地域で一番メジャーな神社の一つです。
ご創建の歴史は平安後期~鎌倉時代にかかる1189年、ご祭神としてお祀りされている清原頼業が亡くなってからこの地に廟が設けられることとなり、後に『宝寿院』と言うお寺とされます。清原頼業公は生前、桜をよく愛でられたという事から境内には多く桜の木が植えられることとなり、その為『桜の宮』と呼ばれていましたが、後嵯峨天皇が嵐山大堰川御遊幸の折、この社前で牛車の轅(ながえ)がい折れた事に因み、『車折大明神』とされ、正一位の神階を贈られる事となり、この以後よりこの神社は車折神社と呼ばれるようになりました。
清原頼業公は平安後期の儒学者で、天武天皇の皇子舎人親王の御子孫にあたります。和漢の学識と実務の手腕は並ぶものなしとして、九条兼実から『神様のように尊ぶべし』とまで言わしめた才人です。その一族には清少納言らも見られる文に恵まれた一家だったと言われています☆
御祭神は、平安後期稀代の天才『清原頼業』公、また芸能の神様として名高いアメノウズメ。ご利益は、その才に肖る意味で、試験合格・学業成就の他、『約束を違えない事』をお守りくださる神様として厚い信仰を集めている神様です。
商売でも、恋愛・結婚でも約束を破らない事って重要ですよね、約束事をお守りくださる事から商売の失敗から守護してくれたり、結婚の誓いを夫婦の災難からお守りくださったりというご利益が期待できるとの事です。
また、芸能の神様アメノウズメのご利益を授かろうと全国の芸能人が多数訪れるという芸能人に対するご利益もあり、その御利益を授かりたい芸能人に会いたいという一般人にもご利益を授けてくれるという副次的なご利益(?)もあります。
境内散策
ご本殿
京都市内の住宅街に囲まれているだけあって、境内は南北に細長くのびる神社で、ご本殿・ご拝殿はその丁度真ん中位にあります。
玉垣
玉垣というのは、神域に巡らされる垣(垣根)の事で、朱の玉垣が境内一面を覆っているのが、この神社の特徴の一つです。この神社は古くから芸能の神様として厚い信仰を受けている他、近所に東映太秦映画村や、嵐山など定番ロケ地がある関係もあって、芸能人の参拝も多くみられるんだとか。玉垣は参拝者が奉納していくんですが、その名前がすごい。
フィギュアスケータの高橋大輔選手や、ジャニーズの手越祐也さん、果ては麦わらの一味までそうそうたる名前が居並ぶちょっと他では見ることが出来ない光景が拡がります。他にも、嵐や、鈴木福くん、内藤剛志さん、伊藤淳史さんなどあんまり芸能人に詳しくない僕でも知っているような一流芸能人の名前がずらりと居並んでいるので、好きな芸能人の名前がないか探してみるのも楽しいかもしれません。
いっぱいある上、どれだけビッグネームでも他と大きさなど変わらずさりげなく並んでいるので、あるかどうかわからない名前を見つけるのは大変です。ご注意ください☆
北門
この神社、南側は三条通に面しているんですが、北側は。
鳥居出るとそのまま駅に直結します。とても趣深い光景です。京都には実は、『京福鉄道』という路面電車が通っていて、市民の足としてガンガンこの辺りの道を横切ったりしているんですが、ここはその京福電鉄『車折神社』駅。
その立地から最寄り駅がこの駅の地域住民は、ほぼ毎日通勤経路にこの神社の境内を利用しているという人もいます。
摂社
八百万神社
八百万と言う言葉は聞いた事ありますか。古今あらゆる神様をお祀りしているという意味の神社で、どんな願いもかないそうな名前。
そんなのずるくない??
そんな声も聞こえてきそうですが、実際のご利益は人脈拡大。八百万の神様の様々なつながりと言う点からきているんだとか。
芸能神社
本殿手前にあるのが、この芸能神社。朱塗りの玉垣はこちらの神社へ奉納する事になります。期間2年で13,000円と言うお値段をどう見るかは個人のお財布事情に拠る処かと思いますが、好きな芸能人と同じ境内に自分の名前を並べることが出来るという点にプレミア感を感じる人多いんだとか。
清少納言社
芸能神社の反対側に位置するのがこの清少納言社。
言わずとしれた紫式部と喧嘩ばっかりしていた平安時代を代表する文人で、この神社のご祭神『清原頼業』公と同族という事でこちらにお祀りされています。容姿はかなり微妙だったという話も聞いた事がありますが、『才色兼備』のご利益があるんだとか。
誰の口が人の容姿に指摘をしているのかしら☆
水神社
この神社にお参りすると恐らく一番初めに参拝する事になるだろうお社。
昔、というか今もですが大堰川(桂川)は度々氾濫していたそうで、その氾濫を鎮めようと水神様がお祀りされるようになったのがこの神社との事。
龍から転じて昇竜の如く運気上昇のご利益が得られるとされる神社です。
清めの社
この神社で一番のパワースポットとされるのがこの清めの社。
そもそものご創建に関わる後嵯峨天皇の牛車が動かなくなってしまった際、門前右側にあった石を車折石と呼んで、この地に車折大明神をお祀りするようになった、いわばこの神社の成り立ちに関わる石なんだとか。
清めの社へ参拝⇒祈念神石お守り(社務所にて)を授与⇒本殿へ参拝⇒芸能神社へ参拝という結構面倒くさい参拝ルールがありますが、その効果は絶大。その後、祈念神石お守りを肌身離さず持ち歩く事で祈念した願い事が叶うんだとか。で、叶った後はどっかで拾ってきた石にお礼の言葉などを添えて本殿前に収めるんだそうです。
この石の数だけ願いを叶えた人がいる事を考えるとその効果の凄まじさが自然と伝わってくるというものでしょう。
弁天神社
よく池の真ん中にお社が建てられている弁天様ですが、こちらは少し様子が違います。
よく見ると弁天様のお社は浮島の様に水の上に浮かんだ形で鎮座しているようで、このお社にお参りは、清めの社のそばにある弁天様へのご献水をして、お参りするという独特の作法があるんだとか。
弁天様は『幸福』を授けてくれるほか、絶世の美女として知られる事から『金満美麗』のご利益を授かることが出来るこちらもパワースポットとして名高い場所です。
御朱印
御朱印は本殿横の社務所にていただけます。
(以前授かったものがあったはずなんですが、見つからず。。。後日改めてUPします。)
アクセス
- 住 所:〒616-8343 京都府京都市右京区嵯峨朝日町23
- 駐車場:あり。
嵐山『渡月橋』交差点より三条通を東へ。境内駐車場あり、紅葉・桜シーズン以外なら十分駐車は可能かと思います。
まとめ
今回はこれで以上です。
この神社はご紹介した通り、境内の色んな神社で色んなご利益が得られることは先に参拝された方によって実証済み。加えて芸能人の参拝も多くあるようで、『芸能人と偶然会ってみたい』そんなよこしまな気持ちでも構いません、一度ご参拝して色んなご利益にあやかってみてはいかがでしょうか。