神社に一礼

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行事食あれこれまとめ(10月~12月)

今回は行事食の10月~12月のご紹介です。
秋から冬にかけての行事食は、若干というかかなり12月に偏っているものの、一応行事食シリーズの〆という事で最後までお楽しみいただければ幸いです。

10月

十三夜:お月見団子、栗・豆

十五夜は聞いた事あるけど、、と言う人も多いかもしれません。十三夜というのは十五夜を一番美しい月として二番目に美しい月が見れるとされる日を指します。

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十五夜の次に到来する新月から数えた十三日目を指して『十三夜』の為、そもそも満月でもありません。十五夜の”満月”を一番と言いながら、満月一歩手前の十三夜を二番目と言う辺り、ほんとにオツな人が昔は多かったらしい事が窺えます。

昔は、十五夜と十三夜をワンセットとされていて、片方のお月見をしないことは『片見月』といい縁起の良くないこととされていた程なんだそうです☆

十三夜も十五夜と同様月見団子が行事食として挙げられるほか、十五夜が秋初めの芋名月と呼ばれるのに対し、十三夜は丁度収穫時期、それも山の恵みの収穫が一番盛んな時期に訪れる為、栗名月や豆名月とも言って栗料理、豆料理なども挙げられます。

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ハロウィン:かぼちゃ

最近どこに向かっているのかわからないイベントランキングぶっちぎり一位なのがハロウィンです。

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ハロウィンと言えば、トリックオアトリート(Trick or Treat)直訳すると『いたずらかお菓子か』。オバケに扮した子供が近所を巡り、お菓子を頂いて回るという英国発祥で、アメリカで隆盛した和やかな行事です。
何故か仮装部分だけが際立ち、渋谷辺りでお祭り騒ぎするという世界で類を見ないよくわからないイベントに変貌してしまい、関東(というか渋谷だけ)ものっすごい勢いで騒ぐコスプレパーティのようにしか見えないんですが、本来の形はこんな感じです。

おっちゃんが酔っ払った時もあそこまで酷くはないよね☆

ハロウィンのそもそもの興りは秋の収穫祭。その為、シンボルの様なかぼちゃの飾り『ジャック・オー・ランタン』はかぼちゃをくりぬいて作るので、その中身を使った料理が行事食として挙げられます。

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11月

七五三:千歳飴

子供の成長を願うこれも定番行事です。三歳、五歳、七歳と時を切り取って子供が成長していく様を祝うイベント。

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現在でも一般的に女児は3歳と7歳、男児は5歳(もしくは3歳と5歳)の数え年にお祝いするとされていますが、これは昔からこの通り。

 
  • 三歳:江戸時代、三歳までは髪を割と好き放題にしていたのを男児は髪を結う為に、女児は髪を伸ばすために整えるようにしていたそうで、『髪置きの儀』と呼ばれます。
  • 五歳:平安時代は貴族の間で、江戸時代には武家の間で広まった袴を着せるようになる『袴着』と呼ばれる習慣です。
  • 七歳:女児のそれまでの無事成長への感謝の意味を込めてお祓いを受けます。『帯解きの儀』と言って、それまでの子供着から正式な帯(着物)を着せるようになります。

七五三はお祝いなので行事食としては一般的なごちそうですが、特有のものとしてはやっぱり千歳飴が挙げられます。

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千歳飴は、なが~く伸ばして作る飴である事と切っても切っても同じ絵柄が顔を出す事には、『細く長く』そして粘り強い人に成長してほしいという願いが込められています☆

12月

冬至

昔は当然っちゃ当然なんですが、仏教圏の日本にクリスマスなんて習慣はありませんでした。その代り年の瀬に季節の一つの節目とされていたのが冬至です。北半球に属する日本で一番お昼の時間が短い日を指します。最近、日の落ちるのが早い事を改めて実感する日であると同時に、いよいよ年の瀬が迫ってきた、お正月の準備のことも頭にちらつく日でもありますよね。

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概ね12月22日に巡ってくるんですが、周期の関係上たまに12月21日が混ざったりもするんですが、概ね年末と言う事に変わりはありません。
冬至の行事食は後ろに『ん』のつく食べ物全般です。人参、大根、れんこん、いんげん、果てはうどんまで。冬至にこれらを食べる事を『運盛り』と言い、良い運を呼び込んだり、取り込んだりできるとされています。
冬至と言えばかぼちゃを連想される方も多いかと思いますが、『かぼちゃ=南瓜(なんきん)』と言う昔の呼び名で考えれば、かぼちゃも運盛り食材の一種と言う事がわかるかと思います。

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日本では他に、ゆずを使った『ゆず湯』なんかも有名ですが、中国では餃子や『湯団』という温かい白玉団子のようなものを食べる習慣があるようです。

クリスマス

日本では恐らく一年で一番街が華やぐ日、それがクリスマスです。街はイルミネーションとクリスマスツリーで彩られ、カップルが愛を囁き合い〇ねばいいのにとにかく日本全国幸せに包まれた雰囲気になる日、それがクリスマス。

なんか本音が挟まってなかった?

多分気のせいでしょう。
日本でクリスマスと言えば12月24日のクリスマスイヴを指すことが多いんですが、イヴは厳密には前夜祭、じゃあクリスマスは12月25日を指すのかと言うとそういう話でもありません。これは今と昔の日付変更のタイミングが関係しています。

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Kliment A.K.S. - 投稿者自身による作品

ウィキペディアからの引用ですが、凄く分かりやすい表示だったので拝借させて頂きました。教会歴と呼ばれる昔の日付の考え方では、日付変更は今の24時と違って、日没にあります。つまり今のクリスマスイヴの夜はもうクリスマスに含まれ、逆に12月25日はもうクリスマスですらないという事になります。丁度クリスマスケーキが安売りされるクリスマス終わりやな的空気の流れる時間帯は実はクリスマスがもう終わってる時間帯だったという訳です。

結果的に近似してるけど事情は全然違います☆

クリスマスと言えば、ケーキにチキン。本場は七面鳥を食べるそうですが、日本ではむしろチキンの方が多いかもしれません。

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因みに海外でも概ね同じような感じですが、デザートにちょっとずつ御国事情が現れています。

 

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日本を除いて、各国の伝統菓子を食べるのが習慣になっているようですが、日本だけは他国の美味しいものをすぐに取り込んでそれを習慣にする習性があるようなのが面白いところです。 

晦日

一年を締めくくるのはやっぱり大晦日です。大掃除したり、除夜の鐘をを突きに行ったりと何かと忙しい師走最後の日です。大晦日と言うのはそもそも歳神様と言う神様への信仰に基づく儀礼から来ています。歳神様は一年を司るとされる神様です。
儀礼は歳籠りと言って、大晦日から元旦に渡って各家の家長が氏神神社に籠る習慣があったそうです。

現在は歳籠りと言う習慣はありません、家長と言う位置づけも割と曖昧になってきたなど色んな理由がありますが、現在は除夜の鐘を突きに行く大晦日と、翌日元旦に初詣と言う二つの習慣に別れて現在に至ります☆

晦日の行事食は今ではすっかり定着した年越しそばが挙げられます。

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元々は『晦日そば』といって江戸時代月末、つまり晦日にそばを食べる習慣が商家にあって、それを大晦日に特化したのが年越しそばになったと考えられているんだとか。
この習慣の流行り始めに『江戸患い(今の脚気)』が同時に流行ります。巷の都市伝説レベルで、『年越しそばを食べると江戸患いにかからない』というのが流布、それが流行をさらに加速したとされています。どこにでもイ〇ンのような結構無理やりなインフルエンサーがいたるものです。

〇オンそんなに嫌いなん?

売り方の無理やり感が鼻につくってだけです。
さて、年越しそばと言うかそばにはビタミンB1、B2や、ルチン、ナイアシン、コリン、たんぱく質が含まれていて、一方脚気ビタミンB1欠乏症と言われています。
『年越しそばを食べれば脚気にならない』はあながち間違っていなかったと言えます。昔の人は科学力で及ばなくてもそれを補う経験と知恵があったという一つの証左と言える事象です。

まとめ

長くなりましたが、今回はこれで以上です。
日本には一年と推して様々な行事食がありますが、地方によってもまた、外国とリンクしているものも多くあります。
良くも悪くも日本は多神教というか良いものは積極的に受け入れる特徴が表れていて、気が付けばいろんな国の色んな習慣が溢れていた、そんな感じです。
今回一年の行事食を全四回で紹介したわけですが、紹介できていない行事食もそれはそれであります。掘り下げてみると面白いトピックなので一度ご自身でも一度勉強してみると面白いです。

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