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幾つあるの?行事食まとめ4月~6月編

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前回何気なく書き始めた行事食のネタ、ホンマは年越しそばと年明けうどんの事だけ書こうと思っていたんですが、思いのほかネタが広がりを見せてしまい、まさかのまだ全体の1/4しかかけていないという状況に陥ってしまいました。これも文才のなせる業と言う事なら仕方がありませんよね。

konoha
テーマを散らかす才能があるだけじゃないかな☆

と言う訳で今回は前回の続き、行事食の4月~6月編です。

4月

お花見

konoha
月毎イベント掲載の流れ潰したくないから無理くり突っ込んだな?

と思った方は職場で『一言多い』と言われるタイプの方です、気をつけましょう。
お花見と言う名前だけなら花を愛でるイベントと言う事で、それこそ真冬の東北・北海道を除いて年中開催できそうですが、一般的に指すのはやっぱり桜の花見でしょう。

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日本で桜と言うのはソメイヨシノが殆どを占めていて、これらがほぼ同時期・一斉に咲き乱れるのは、そういう性質のソメイヨシノのクローンが全国各地に植えられているからという、想像するとちょっとゾッとする話だったりします。
ただ『日本人は桜好き』というのは相当昔からのもののようで、現に桜のお花見というのは平安時代にも記録が残るほど。当初お花見と言えば梅が主流だったそうで、奈良時代に歌に謳われたのも梅が多かったのが、平安期の古今和歌集では桜の歌が70首、梅が18首とダブルスコアでぶっちぎっているのがよく分かります。
華やかさとすぐに散ってしまう儚さを併せ持つ桜ですが、日本人のお祭り好きも相当昔からの様で、お花見=宴会というのはずっと昔から続いていて、それに伴った場所取りなどの伝統文化もサラリーマンという人種が確立されるずっと前から続く、相当根深いもののようです。
そんな宴席をいっそう華やかに彩るのが花見弁当と花見だんご。

花見弁当

花見と言えば花見弁当でしょう、これがないと始まりません。

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花見と言えばお弁当を広げて、と言う文化は江戸時代から既に根付いた物だったらしく、花見弁当そのものに定義は無いらしいんですが、当時花見には同じく欠かせないとされた日本酒も一緒に持ち運べる構造になった重箱などが重宝されたんだそうです。
日本酒持ち運び可のお弁当箱とか職場に是非一個携帯したくなるウキウキアイテムですよね。
ところで、僕なんかは貧乏人やったんで

今もやろ?

花見弁当なんざおにぎりと冷凍から揚げとだし巻があれば十分なんて思ってしまうんですが、そもそも花見弁当自体に具材等の定義はないみたいです。
ただ、春の行楽シーズンと言う事なので、たけのこや菜の花、山菜類といった山の幸や、火を通したあさりやいかなどの海産品、定番のだし巻などを詰めるのが一般的なようです。 

花見だんご

花見だんごってどんな団子なのか、まずはその定義から始めないといけません。

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まず手前から緑、白、桃色の華やかな三色で構成される串刺しの団子、それが花見団子です。その歴史は豊臣秀吉の頃に遡るとされていて、派手好きな秀吉は醍醐三宝院と言う場所へ実に数千本の桜を植えさせます。そして千人規模でお茶会(お花見)を催した訳ですが、その際に見目麗しい三色の団子が振舞われ、それが花見だんごの起源となったと言われています。
花見団子の文化自体が定着したのは江戸時代になってからと言う事なので、理由は後付けなろうかと思いますが、概ね菱餅と同様の縁起が担がれている事が窺えます。
桃色=邪気を払う桃の花
白色=清らかさ
緑色=健康長寿を願うヨモギの色

花見酒

カテゴリ分けに異義あり!!

却下します。某飛天御剣流継承者の名言にもあります。

春は夜桜、夏には星、秋に満月、冬には雪。それで十分酒は美味い。

絶対これ言いたかっただけよね☆

古来より桜と酒は切っても切れない関係だった事は花札の役『花見酒』などからも想像がつきます。

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桜の花の下でリアルタイムに飲まなくてもほろ酔いの少し焦点が定まらない目で眼前一面に広がる桜を見た時の綺麗さは、もう生きているのかはてまた凍死していて、極楽にでもいるのかわからなくなるほど

5月

端午の節句(こどもの日)

5月のイベントと言えば成人してからはGW一択ですが、子供、特に男の子にとっては端午の節句があります。『子供の日』と言う名前が付いていながら男児の為の日という謎のイベントを執り行う、かなり定着したイベントの日ですね。

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鯉のぼり、五月人形または兜という2トップを飾るイベントで、買い与える祖父母の財布は痛み、買い与えられた父母はそれらを毎年飾る責務を負うという誰も得をしなさそうなイベントの為、年々縮小傾向にあるこれらの飾り事ですが、たまに立派なのを見ると子供の為に一個は必要よね、と必要性にも迫られる

ただの衝動買いの一種です☆

そんな端午の節句ですが、その歴史はなんと奈良時代まで遡ります。
端午とは午(うま)の節句で、当初は五月の初めの午の日に行うとされていたんですが、奈良時代以降は午=五と言う事で、五月五日=端午の節句として定着していきました。皆覚えやすいに越したことはないですよね。
兜やら何やらかんやら言いだしたのは武家社会、それも江戸時代に入ってから。
端午の節句は尚武の節句とも言われます。
菖蒲は尚武、つまり勝負事に通ずるとして端午の節句は当時最も重宝された家の跡継ぎの平穏無事な成長を祝い、願うイベント事へと変貌していきます。と言ってもこれら文化が定着したのは一日一殺の戦国時代と違い、平穏平和な江戸時代における武家の兜は戦争の道具ではなく身を護る物、もっと言えば武家の権力の象徴としての意味合いが強かったとされています。

ちまき

その独特なフォルムから食べてみたいお菓子ナンバーワン(個人調べ)。

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同時に手巻きだからなのか一個一個結構なお値段がするので、大人たちに却下されるお菓子ナンバーワンであると同時に、柏餅は中に餡子が入っているのに対し、ちまきはただのモチ、ともすれば砂糖すら練り込まれていないので、美味しくないというか味がないがっかりグルメ部門でもナンバーワンを争える色々と曰く付きのお菓子です。

筆者の偏見が半端ありません☆

因みに上述のちまきは僕自身これがすべてだと思っていたんですが、地方ごとに全然違う物を指すようです。
北日本・東日本では中身はおこわ。これは中華ちまきです、と関西人なら即答するところでしょう。
西日本の殆どでは上述のちょっと甘いお餅が入った細長い形状のお餅。考え方次第ですが、どうせおいしく食べられるなら僕は北・東日本の習慣の方が良い気がします。
そんな日本にずっとあるはずなのにいまいち一定の地位を確立しきっていないちまきですが、その歴史はなんと奈良時代まで遡ります。元々端午の節句自体も中国の文化でこれが奈良時代に日本に伝わり、その時同時にちまきも伝えられたんだとか。

柏餅

白いお餅に餡を挟み、それをカシワの葉でくるんだもの、それが柏餅です。

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柏の葉はその葉自体が持つ抗菌作用と、カシワの葉は新芽が育つまでは古い葉が落ちないことから、「子孫繁栄(家系が途切れない)」という縁起を担いだ説とがあるものの、跡継ぎが最も重宝がられた江戸時代、その成長を祝う端午の節句にふさわしいお菓子としてその文化が定着しました。その起源は江戸将軍家発祥なんだとか。

6月

嫌な季節です、当ブログの半分はやさしさ紀行記で出来ています。従って記事を書く為には現地訪問する必要があるんですが、6月は雨が多く、そして休日が少ない

今それ関係ないから☆

そんな雨が多く行事も少ない6月の事、だからこそジューンブライドなんていう結婚式の少ない乾坤式場業界がでっちあげた習慣が残るくらい、何もない6月ですが季節行事と言う意味では2つ程あります。

この月、大分こじつけ感がありますので予めご容赦ください☆

入梅

名前の通り雨のりを指す言葉と同時に青梅が出回る時期としてしばしば梅を口にする機会に恵まれるのがこの頃です。

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今でこそ梅雨はひたすらウザいだけの季節の移り変わりの一つにすぎませんが、農耕が国内産業の大部分を占めていて、輸入食品など皆無だった江戸時代、米の収穫を占う上でも梅雨の雨は重要でした。その為、時節の節目としての入梅を暦の上で設けたのが始まりとされています。
手間はともかく結構時間がかかるんですが、梅干しや梅酒など健康に良くて、美味しいものが多いのが特徴。

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またこの季節に獲れるいわしは『入梅いわし』と言われ、一年で一番脂ののったいわしが食べられる季節ともされています。

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夏至

一年で最も南中高度が高い日、つまり一年で一番お昼が長い日、それが夏至です。
他のイベントがゲンを担いだり、強引なでっち上げ起源が判然としないものもあったりする中、夏至は6月22日とはっきりしていて、これは動く事はありません。
今はただ雨が多い日、ただ単に暑い日ですが昔は田植え真っ只中の超繁忙期。なので、そんなことやっている暇はない!と言わんばかりに全国共通の行事食みたいなものはないようですが、一部にはそういった文化はあるようです。

たこ

また例によって関西の一部に根付いた文化という事ですが、住民票上、関西から一歩も出た事は無い僕ですが、『夏至にたこを食べる』、こんな風習聞いた事がありません。

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なお、たこを食べるのは夏至から11日過ぎた『半夏生』の日で、7月2日。この時点で厳密に言うとタコ食べる日は6月でなく7月なんですが

konoha
無理くり毎月ペースで行事食を上げ連ねようとした結果ですね☆

たこを食べるというのは、その時期繁忙期を迎える田植えとの関係性が深く、田植えをし終えた半夏生の日、植えた稲が『タコの足の様にしっかりと根付くように』という絵的には少々グロな願いが込められています。
まあいわれはともかくとして、マダコの旬は6月~7月、正に夏至の時期に旬真っ只中を迎える訳です。加えて関西有数の漁港明石漁港の名産はたこ、それに大阪と言えば病的にたこ焼きを愛してしまった都道府県としても有名です。

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いわれと食文化、どちらが先かはわかりませんが、タコ好きな人種の街で根付くべくして根付いた文化と言えるのかもしれません。 

まとめ

今回も長くなってきたので、ここら辺で一旦締めます。
4~6月は行事と言うよりお祭りイベント、定義のあるものと言うよりその時期食べたら美味しい物と言った方が正確なものが多かったかもしれません。
当然ですが、昔は冷凍なんか無かったので行事であげられるのは基本的にその時期の旬の物ばっかりです。『その月の美味しい物』が知りたければ行事食に目を向ける、それも一種の食を知るいい機会になるかもしれません。

↓行事食も色々とコレ!してますので、是非見てってください。

room.rakuten.co.jp

 

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