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映画版:劇場版鬼滅の刃 無限列車編(ネタバレ)と鬼滅の刃の魅力に迫る

鬼滅の刃の勢いが止まりません。10月16日金曜日から全国一斉に上映開始、わずか3日でその興行収入が46億円を突破したというニュースは別に鬼滅の刃を見ていようといまいとみんなが知るニュースとなりました。確かにこのコロナ下のご時世でソーシャルディスタンスを守った上でというハンデ背負って尚映画館満席にするんですから、その勢いは計り知れないものと言って良いでしょう。
当家でも長男がドハマリし、家族みんなで割と楽しんでいる鬼滅の刃ですが、今回はそんな劇場版鬼滅の刃について感想を交えて解説していきます。

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劇場版鬼滅の刃感想

一言で言えばアニメ映画の中では群を抜いた出来でした。
全部で2時間超の大長編ですが、めまぐるしく進むストーリーは全く時間の長さや億劫さを感じることなく見ることが出来、終わった後はきっともう一度見たい、そう思わせてくれる内容に仕上がっています。

kimetsu.com

内容としては主人公竈門炭治郎ほか3名の隊士が乗客が失踪する『無限列車』へ乗り込み、原因を調査する中で鬼と遭遇し、バトルに発展するというもの。
そのバトルは大きく分けて2戦用意されています。
名言で有名な鬼滅の刃、幸いというのか僕が今回見て印象深かったシーンはファンの方々の間で名言とされている部分と合致していたようなので、名言も合わせて解説していきます。

前半:無限列車バトル編

前半は本編タイトルにもなっている『無限列車』乗客失踪事件の首謀者である鬼『下弦の壱:魘夢(えんむ)』とのバトル。あらすじはこんな感じです。

 

前半はこの鬼滅の刃の魅力の一つでもある各キャラクター毎に綿密に練られたキャラクターの生い立ちや背景を敵の能力である『夢』通じて回想していくというもの、後半は各キャラクターの能力を遺憾無く発揮した魘夢とのバトルです。

前半ストーリーの魅力は炭治郎の年齢相応に思えないほどに大人びた過去との向き合い方にあります。貧しくても幸せな生活を鬼の襲撃によって肉親禰豆子を残し全員惨殺されてしまった炭治郎、禰豆子も鬼になってしまい可能なら昔に戻りたい、元の生活に帰りたいという思いは当然。

そんな炭治郎の願いをこの魘夢は幸せな夢をみせることで叶えてしまいます。
出来れば留まりたい、偽りとわかっていてもこの世界でずっと暮らしていきたい、間違っていてもそんな夢にすがる思いを懸命に振り切ることで鬼の術を看破します。

この家族に後ろ髪を惹かれながらそれを振り切る炭治郎の姿、家族に引き止められながらも振り返らず元の現実に戻ろうとする姿は、まだ年端のいかない子供のそれとは思えない立派な一人の剣士の姿をその背中に見ることが出来ます。

魘夢はバトル中にも夢へ誘う血鬼術を駆使してきます。魘夢の血鬼術を破る方法は夢の中で自害すること。炭治郎は術に何度も掛けられながらその度に自身の首を掻き切って術を破ります。
幸せな夢による誘惑が効かないとわかった魘夢は次に炭治郎へ悪夢を見せます。夢の中とはいえ、家族から自分だけが生き残ったことを責められ、助けてくれなかったとなじられ、生まれてきたことを否定され、それでもそれを耐えて術を破り、遂には魘夢を撃破。
決め台詞となった『言うはずがないだろう、そんな事を、俺の家族が。』、『俺の家族を馬鹿にするな』は夢を操るというある種人の一番弱い部分を攻めてくる魘夢に対し完全勝利した証左であり、失われても大切に思う炭治郎の家族への思いを踏みにじられた炭治郎の怒りが頂点に達した事を示す印象的なシーンでした。

後半:煉獄杏寿郎VS上弦の参猗窩座

後半は鬼殺隊の柱の一人煉獄杏寿郎が魘夢撃退直後に襲来した猗窩座(アカザ)とひたすらに続けられるバトルが描かれています。
9人いる柱は鬼殺隊の中でも最上位の強さを誇る全隊士の憧れと恐れを一身に集める存在。一方で上弦・下弦で計12いる十二鬼月、死ぬたびに入れ替わる十二鬼月の中で長年その地位に君臨し続ける上弦の参『猗窩座』もまた鬼の中で最強の一体。
いわば最強対最強、炭治郎もまだたどり着けないような境地にいる二人の対決。
傷つき、また実力の差から加勢すら出来ずにただ見守ることしか出来ない炭治郎たちを横目に繰り広げられるバトル。
前半が幸せな夢に炭治郎が打ち克つ心のバトルなら後半は純粋な高次元の力と力のぶつかり合い、その迫力は映画館でこそ十分に発揮されます。
相当の実力の持ち主ながら消耗しない猗窩座と、少しずつ負傷が増え、動きも鈍くなる杏寿郎のバトルは長期戦になればおのずと結果は見えているもの。
それでも傷つきながら、最後の一太刀に賭け猗窩座の首を飛ばそうとした一閃と、戦いには敗れながらも鬼の究極の弱点である朝日到来まで戦闘を長引かせることで、乗客と炭治郎達の抹殺を阻止。『俺は俺の責務を全うする!ここにいる者は誰も死なせない!!』という言葉は見事守り通します。
バトル自体も迫力と見応えがありますが、その間に終始交わされる強さの定義の論争も興味深いものがあります。消耗しない、怪我しない鬼こそ最強とし、杏寿郎にも鬼になるよう誘いかける猗窩座に対し
『老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ』
『強さというものは、肉体に対してのみ使う言葉ではない』
という杏寿郎の言葉は真に強い人間の言葉としてとても印象に残る一幕でした。

煉獄杏寿郎の遺言

上弦の参猗窩座を見事撃退した煉獄杏寿郎ですが、戦いで負った傷は余りに深く杏寿郎は最後を迎えることとなります。自分たちをかばい傷つき死んでいく杏寿郎に炭治郎達は泣き縋り、炭治郎たちに遺言として一言一言を絞り出すように諭していく。
それがこの映画のクライマックスです。

自分たちの無力さと、強く魅力的な先輩の死にゆく様に直面し、嘆き悲しむ炭治郎達に若い後輩のために命を張るのは当然で、柱なら皆そうすると宥めます。
更に鬼を殺す鬼殺隊にいて鬼となった禰豆子を連れる、そんな鬼殺隊の中で矛盾する存在となってしまった炭治郎に対し、『竈門少年、俺は君の妹を信じる』とつなげ、『今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となれ』と締めくくられます。今にも燃え尽きそうな命を費やして後輩を優しい眼差しで激励する姿は正に感動のクライマックスにふさわしいワンシーンでした。
また、杏寿郎自身の人間性についても目一杯描かれています。
幼い時に母からの教わった『弱き人をたすけることは強く生まれた人の責務』という教えを思い出した杏寿郎。死の刹那に母の姿を見た杏寿郎は『母上、俺はちゃんとやれただろうかやるべきこと 果たすべきことを全うできましたか?』と問いかけます。
『立派にできましたよ』という母の答えに笑顔で逝く杏寿郎。
主人公炭治郎に対し、常に絶対的強者で頼れる兄貴分のまま逝ってしまう杏寿郎が兄貴分ではなく、一人の弱い人の一面が垣間見えたということかも知れません。

映画総評

原作は残念ながら未習のままでしたので再現性については不明ですが、話のボリュームも、ストーリーの魅力、画力、アクションの迫力どれをとっても見ごたえのあるものだったと言えます。2時間超の大作ですが、全く時間が気にならないどころか、ずっと見ていたい、そして鬼滅の刃の魅力を更に深めてくれる良作に仕上がっていたと考えます。

何で鬼滅の刃ってそんなに人気があるの?

最近でこそメディアで見ない日はないほどによく見かけるようになり、タイアップ商品は尋常でないレベルでバカ売れ、ものすごいコンテンツになった鬼滅の刃
無論『面白いから』売れているというのは言うまでも無いことですが、面白いアニメや映像作品というの言うのはそれこそ山のようにあります。ですが、鬼滅の刃がこれだけ空前の大ヒットとなったのは。僕なりに子供の横について見て読んだ上での感想です。
※本当はあらすじも書こうと思ったんですが、そこまで詳しくもないので割愛します。

各キャラクターの技の魅力と刀を使ったアクション

連載が週刊少年ジャンプなので、王道のバトル物ではありますが舞台が大正時代、主人公方が刀を駆使して多彩な技を応酬するというかなりベタな部分と特徴的な部分が折り混ざった作品と言えます。
主人公達鬼殺隊が使う技が全集中・呼吸術、そして剣技(型)です。
各キャラのスタイルに合わせた水、雷、獣、虫などの呼吸術が基本的な能力を底上げする基本技、その呼吸術を使いながら披露するのが多種多彩な剣技です。
キャラクター毎のバリエーション豊富な技は、キャラのアイデンティティにもなり、魅力的な技はそのままキャラクター自身の魅力として捉えられ、それぞれのファンを生む結果にも貢献しています。
そんな鬼殺隊を迎え撃つ鬼たちが扱う能力が血鬼術と呼ばれ、こちらは更に多種多様、太鼓を叩けば空間を転移させたり、蜘蛛の糸を武器として自在に操ったりといった恐ろしくも一つ一つ特徴的な能力はバトルを最大限に盛り上げます。
半沢直樹などでもそうですが、ドラマが面白くなる大きな要因は主人公たちはもちろん、悪役もしっかりと魅力を持っている事が重要な要素だという事でしょう。

敵・味方限らず練られたキャラクター

主人公である竈門炭治郎はある日突然、鬼に惨殺され唯一の生き残りである妹禰豆子も鬼へと変貌し、その結果、禰豆子を人間へ戻す方法を知るためにも鬼殺隊へと入隊します。主人公のキャラクター設定はしっかりしているとはいえ、割とシンプルな印象を受けます。
密度としては同じ程度、もしくはそれ以上に登場人物の人間性、生い立ち、特徴・性格が練られていて、それが魅力となっているのもこの作品の魅力の一つ。つまり主人公は決まっていても、この物語における主要な登場人物は横並びなんです。

そしてそれは敵方の鬼たちも同様。鬼は敵方の大将にあたる鬼舞辻無惨によって作られますが、元々は人間です。何故鬼になったのか、鬼になる前はどんな境遇だったのか、鬼になってどうなったのかなど鬼自身のキャラクターもしっかりと練り込まれているのも魅力の一つと言えます。
よくわからない相手に勝利した話よりもどういう相手に勝ったのかがわかったほうがより感情移入できますよね。
一方で、一歩間違えれば敵方の定義を曖昧にしてしまい、それが魅力を削いでしまう結果にもなりかねないところですが、この作品では2点で以てそれをケアしています。

  • 絶対悪『鬼舞辻無惨』の存在
  • 鬼たちの事情が明かされるのは概ね炭治郎達との決闘後

鬼には鬼の事情がと言うとそれを倒してしまってもその結果は後味の悪いものになってしまうかも知れませんが、まず常に最奥に意識される絶対悪としての鬼舞辻無惨という存在がいて、全ての元凶がそいつにあるからという方向に感情が働くように設定されています。それでも炭治郎たちが鬼たちの幸せとは言い難い境遇に共感してしまっては迫力のバトルに水を差す事になりかねませんが、それらが語られるのはあくまでバトルの後。言うなれば敵味方に分かれて全力でぶつかり、決着した後はノーサイドというラグビーの精神に似ています。
この2点によって、試合中(バトル中)は味方の応援に専念することが出来、バトル後は鬼の事情に勘案し、同調はするものの全ての元凶たる鬼舞辻無惨を憎む思いを以て、後味の悪さを解消しているというわけです。

美麗なキャラ・情景・風景描写

アニメ映画というものを数見るわけではないので参考資料が少ないのですが、個人的に直近では『君の名は。』を見た時と近似した印象を受けました。
君の名は。もストーリー自身はそれほど奇抜なものではなく、主人公たち自身の魅力で以て大ヒットした映画と認識しています。その魅力を支える上で大きく貢献したのが新海誠監督特有とも言われる自然の描写の綺麗さが挙げられます。
雨の雫や陽の光、朝の冷たい空気の感じまで細部に渡って繊細に描かれているのが特徴的でしたが、この鬼滅の刃も今回見た限りでは負けていないと考えます、特に映画版の方は遜色ないものでした。
雪深い山に際限なく降り積もる雪、燃え盛る火、ほどばしる血などが丁寧に、そして躍動感を持って描かれていて、これが思う存分物語へと没入させてくれます。

只今ローソンで鬼滅の刃キャンペーン中

以前当ブログでも紹介しましたが、鬼滅の刃タイアップ商品はローソンが他社に一歩先んじています。リアルにローソン株へ影響を与えるレベルで売上に貢献しているタイアップ商品は流石に手を抜くわけにも行かないらしく、色んなクオリティの高い商品が並んでいました。

www.aoimon.net

前回同様コラボグッズ抽選にも応募出来るため、最近コンビニ=ローソンを意識する中触れた色んな商品をちょっとずつご紹介します。

漆黒無限炒飯

主人公の炭治郎は黒刀と呼ばれる漆黒に染まった刀を振るう剣士なので、キャンペーン毎一つは黒いメニューが並びます。前回はおにぎり、今回はチャーハンになって再登場。

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煉獄杏寿郎シリーズ

劇場版でスポット主人公のようなポジションを見事演じた煉獄杏寿郎は、今回のコラボキャンペーンでも主役のようです。

まずはカレーパン。カレーパンは割と好きなんですが、揚げパンである以上、油でぎとっとした感じになるのは避けられません。ですが、このカレーパンは小ぶりながらそんな油っぽさは微塵もありません。

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火は赤、どうしても辛めなものが主になってくるようで、煉獄メニューのもう一つはこのジャンバラヤおにぎりでした。

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からあげクンは刻印がレア

フライコーナーで一際存在感を放っているのがこのからあげクンコラボバージョン。

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これの醍醐味は確率で混入している刻印入りのからあげクンなんですが、当選確率が不明なため深追いは危険と判断し、今回は一箱で身を引きました。

スイーツ編

個人的にコンビニスイーツで今一番アツイのはローソンだと考えています。
コラボ系でもその実力は余すとこなく発揮しています。

食べマス

食べられるマスコットで『食べマス』というらしいです。この食べマス自体は前々からバンダイ社が各キャラクタとコラボして作っているようで、今回はこの食べマス鬼滅の刃バージョンが発売されたという事のようです。

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リアルさとはまた違うキュートにデフォルメされてても元キャラが何なのかちゃんと分かるこの絶妙なクオリティがなんとも言えません。

鬼滅の刃タルト

正直ちょっとがっかりしたのがこのタルト。いえ、キャラメルクリームのしっとりタルト、味は美味しかったです。

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これタルトの表面にキャラが描かれたフィルムが貼られていて、このプリント自体が食べられるわけではないんです。

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製造コストとの兼ね合いもあろうかと思いますが、出来るならこのキャラメルクリームに可食なプリントを添加してくれる事を強く願いました。

まとめ

今回はこれで以上です。
現在、日本の映画歴代興行収入1位は千と千尋の神隠しで308億円(2001年)。
単純計算で1ヶ月足らずとまでは行かないまでも、遠からずこの1位が入れ替わるのはほぼ確実でしょう。
鬼滅の刃はもう本編は終了しています。つまり物語の終着はもう決まっていて、それが単行本で言うところの20数巻程度という、この絶大な人気からはとても考えられない短命さです。ですが、その短命さ故に一時期のジャンプであった、辞め時を無理に引き伸ばされてしまった結果、駄作になってしまうということはまずあり得ません。
この後、何作の映画やアニメが生み出されるかは不明ですが、大絶頂の盛り上がりのまま終演まで駆け抜けていくことでしょう。
大人が置いてきぼりにならない子供のためのアニメなので、見に行って後悔することは無いかと思います、一度是非見に行ってみて下さい。