滋賀県守山市。琵琶湖の東に位置し、落ち着いた住宅地と自然が調和するこの街に、ラーメン好きが密かに注目する店があります。それが「RAMEN其先(そのさき)」。
今回は、琵琶湖観光の合間にも立ち寄れるこの名店でいただいた、珠玉のラーメンとミニ丼たちをご紹介します。
券売機から感じる世界観
豊富なラインナップに迷う幸せ
まず目に入るのは、美しい写真と共に並ぶ券売機。
定番の「特製醤油ラーメン」「特製しおラーメン」をはじめ、夏季限定の「とうもろこしの冷やしつけ麺」や、個性豊かな丼メニューなど、選ぶ楽しみが満載です。
一杯目|特製しおラーメン
黄金色のスープに惹かれて
透き通った黄金色のスープに、赤玉ねぎの色味が映える一杯。
スープは繊細な塩ダレに鶏や魚介の出汁がじんわりと広がり、口に含むたびに旨味が重層的に感じられます。
麺と具材の調和
麺は中細ストレートで、するすると軽快にすすれる滑らかさ。
具材には低温調理の豚肩ロース、鶏むねチャーシュー、炙りバラチャーシューの三種盛り。
それぞれの食感と香りの違いも楽しく、完成度の高さが光ります。淡麗系の美学を突き詰めた一杯です。
二杯目|特製醤油ラーメン
煮干しと節が香る、力強い一杯アイキャッチ画像を設定
続いていただいたのは、やや黒みがかった醤油スープの一杯。
煮干しや節の香りが立ち上り、一口目から旨味がガツンと来ますが、くどさは皆無。
深みある味わいと、香ばしさ
麺との絡みも絶妙で、醤油ラーメンにありがちな単調さがなく、後を引く美味しさ。
炙りチャーシューの香ばしさ、そして細切りネギの清涼感がよいアクセントになっています。
こちらはしおラーメンよりもやや重厚感があり、食べ応えとインパクトのある一杯でした。
サイドメニューも絶品ぞろい
レアチャーシューミニ丼
バラ色に輝くレアチャーシューがたっぷり乗った小丼。
中央には卵黄が鎮座し、トロリと溶け出す黄身とタレが肉の旨味をさらに引き立てます。肉のしっとりとした舌触りと濃厚な卵黄のハーモニーは、主役級の存在感。
ラーメンのスープとも相性がよく、箸が止まりません。
魯肉飯ミニ丼
甘辛く煮込まれた豚肉と高菜、煮卵、白ネギが一体となった、ボリューム感ある一品。
濃い味付けながらもしつこくなく、ラーメンのスープと一緒にいただくと、より旨味が際立ちます。
スパイス感は控えめで、日本人好みに調整された優しい魯肉飯でした。
総評|“そのさき”の完成度
一杯の中に詰め込まれた美学
RAMEN其先のラーメンは、どの一杯も“計算され尽くされた美味しさ”。 見た目の美しさ、香り、味わい、どれを取っても一級品でした。
店名に込められた「その先」を感じさせる、進化系淡麗ラーメンがここにはあります。
ラーメン+αの満足感
見た目だけでなく味にもしっかりと芯があり、ラーメン通はもちろん、初めての方でも満足感を得られることでしょう。
サイドメニューも充実しており、複数人で訪れてシェアするのもおすすめです。どのメニューもハズレなしで、何を頼んでも高水準。
守山に訪れたら、ぜひここへ
琵琶湖観光の道中、あるいは守山での静かなひとときに、ぜひ立ち寄ってみてください。静かで洗練された空間で、心まで満たされるひとときが待っています。
店名: RAMEN其先(そのさき)
住所: 滋賀県守山市今宿4丁目1-30
アクセス: JR守山駅から徒歩約10分
営業時間: 11:00〜15:00 / 18:00〜21:00(定休日:月曜・他HP参照)
駐車場: 有り