神社に一礼

近畿圏内で神社・ラーメンを中心に『明日どこ行こ?』に答えられるブログを目指しています。

聖徳太子縁の三尼公が眠る『西方院』

三尼公という言葉をご存知でしょうか。
聖徳太子ご生誕の際、乳母としてご縁のあった「善信尼」、「禅蔵尼」、「恵善尼」の三名を総称する名前。
今回ご紹介するのは聖徳太子の逝去後、出家した三人の三尼公のお墓がある『西方院』さんです。

f:id:aoi0730kanon0930:20200923233119j:plain

寺院概要

お寺があるのは叡福寺の真向かい

このお寺があるのは大阪府南河内郡太子町。聖徳太子の御廟所がある事で有名な叡福寺というお寺があるんですが、この西方院はその叡福寺の真向かい。

www.aoimon.net

ともすれば見過ごしてしまいそうな、細い路地の坂を上った先に見える山門、それが西方院です。

f:id:aoi0730kanon0930:20200923223113j:plain

創建は聖徳太子逝去後すぐ

この寺院は推古天皇30年(622年)とされています。聖徳太子が逝去し、出家した乳母三人によって聖徳太子廟の門前に塔頭として法楽寺という名前で建立されたのが始まり。聖徳太子作の阿弥陀如来像をご本尊とする浄土宗の寺院です。

f:id:aoi0730kanon0930:20200923223130j:plain

アクセス

  • 住 所:〒583-0995 大阪府南河内郡太子町大字太子1663
  • 駐車場:あり。
  • 拝観料:無料。
  • 御朱印:あり、4種。

f:id:aoi0730kanon0930:20200923224330j:plain

境内に駐車場はあるものの、そこに至る道がかなり狭く、いまいちどこからアプローチしてよいのかすらわかりません。ええのか悪いのか不明ですが、叡福寺駐車場に止めさせて頂いて2社一緒に拝観するのが一番現実的。

境内散策

このお寺、墓地の部分を除いた境内はごくごくこじんまりとしたお寺ですが、これでもかというくらいモリモリに見どころを詰め込んだ魅力たっぷりの寺院です。

御本堂

御門をくぐった正面奥に見えるのがこのお寺のご本堂。

f:id:aoi0730kanon0930:20200923225338j:plain

ご本尊は聖徳太子作と言われる阿弥陀如来像。

納骨堂

聖徳太子の遺髪が納められたとされる納骨堂。

f:id:aoi0730kanon0930:20200923230332j:plain

観音堂

境内入ってすぐ右手には十一面観音像が安置されている観音堂

f:id:aoi0730kanon0930:20200923225540j:plain

観音堂の天井には躍動感溢れる龍の絵が。目があっている気すらするこのリアルさは今にも動き出しそうにすら思えます、夜ここに立ち入ることはないでしょう。

f:id:aoi0730kanon0930:20200923225556j:plain

お寺なので鈴緒と言ってよいのか不明ですが『十一面観音結縁鈴』を結びつける願掛けがとてもフォトジェニック。

f:id:aoi0730kanon0930:20200923233608j:plain
f:id:aoi0730kanon0930:20200923233612j:plain

鐘棲堂

境内左手前にあるのが、鐘棲堂。

f:id:aoi0730kanon0930:20200923230449j:plain

この鐘は引導鐘と呼ばれ、故人を極楽浄土へお送りする鐘として納骨時に撞かれるそうです。

三尼公御廟所

この寺院に併設する墓所内にある祠が聖徳太子の乳母で、この寺院の建立に携わった三尼公のお墓があります。

f:id:aoi0730kanon0930:20200923231016j:plain
f:id:aoi0730kanon0930:20200923231021j:plain

蘇我馬子のお墓

この寺院とは直接関係ありませんが、このお寺から東へ伸びる細い道を進んだ先に住宅街に囲まれてひっそりと佇むお墓があります。

f:id:aoi0730kanon0930:20200923232031j:plain
f:id:aoi0730kanon0930:20200923232034j:plain

聖徳太子の御廟と違い、正式に伝わるものでない地元の人達の口伝によるもので、蘇我馬子とする説と日本初の遣隋使『小野妹子』のお墓とする説もある場所。
いずれにせよ、この地に1,300年以上この形で伝えられていると考えると歴史のロマンを感じざるを得ない場所です。

まとめ

今回はこれで以上です。
やはりお向かいに聖徳太子の御廟という知名度抜群のお寺があるせいか、叡福寺にご参拝する方の殆どがここをスルーしていき、境内で参拝客を見かけることはありません。
ですが、この辺りに観光で訪れてここをお参りしないというのはあまりにもったいない、そのくらい見どころが満載の場所です。
ご住職の方もとても親切で、『ご本堂へのお参りも気兼ねなく』と心遣いを頂いたり、見どころについて丁寧に解説を頂けたりします。
是非、スルーせずご参拝するようにしましょう。