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意外と知られていないパワースポット『崇神天皇 山邊道勾岡上陵』


今回は奈良にある古墳『崇神天皇陵』のご紹介です。
崇神天皇は第10代、記録に残る歴代天皇の内、実在の可能性が高い中で最も古い天皇とされている歴史上のキーマンであると同時に、古墳としても珍しい双子の古墳でもあり、色んな意味で一見の価値ありな場所。
では、今回はそんな奈良『崇神天皇陵』に一礼。

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古墳概要

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古墳があるのは奈良県天理市

この古墳があるのは奈良県天理市。当ブログでも何度か紹介している奈良市~天理市にかけて歴史散策が出来る『山の辺の道』沿いにある歴史名所の一つ。
古墳のある界隈には花の寺として人気の高い長岳寺などもあって、観光名所として開けた場所にあるため、古墳巡り最大の弱点『駐車場に困る』ことがない割とお参りしやすい古墳と言えます。

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古墳情報(墳丘とか被葬者とか)

古墳に関する概要はこんな感じです。

  • 正式名称:山辺道勾岡上陵(やまのべのみちのまがりのおかのえのみささぎ)

被葬者の名前から崇神天皇陵、または行燈山古墳とも呼ばれます。

  • 形状:前方後円墳
  • 墳丘長(縦):242m
  • 墳丘長(横):158m
  • 豪を含む総長:360m
  • 墳丘高:31m
  • 建造時期:4世紀前半
  • 被葬者:第10代崇神天皇
  • 住 所:〒632-0052 奈良県天理市柳本町

田んぼや畑に囲まれた中にあって、一層高い丘のように見える古墳はとても大きく見えますが、古墳ランキング16位と中程度といったところです。

崇神天皇を詳しく

崇神天皇は初代神武天皇から数えて10代目、年代も古く実在自体も危ぶまれる天皇は多いんですが、この崇神天皇は実在の可能性が高い天皇としては最古ということになります。

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Published by 三英舎 – “大日本帝紀要略”, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3901368による

第九代開化天皇の第二皇子で19歳で立太子。今の天理市のあたりにあった三輪王朝の出という説もあって、真偽の程は定かではないものの実在は確からしいとされている人物です。

在位年中に流行した疫病を鎮めるため、大物主神をお祀りし、天照大御神・倭大国魂神を宮中から出すことで鎮めたというエピソードがあり、ここらへんが天皇の系譜と離れた行いとして他の王朝から連なる人物とされる所以なのかもしれません☆

また四道将軍と呼ばれる各地の他の部族を平定する部隊を派遣したり、この日本という国の中で初めて課役(兵役のように領民に労役を課すこと)を定めたりと国を国らしい形にまとめた最初の天皇と言われています。

四道将軍には桃太郎で有名な吉備津彦命などもいて、それまで奈良を中心として影響力を及ぼしていた大和政権が広く地方にその影響力を広げた色んな意味で画期的な将軍だったと言われています☆

古墳散策

古墳の入り口はよく整備され、晴れた日には青空と新緑が映える風光明媚な古墳です。

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ご拝所(⇐パワースポットはここ)

ご拝所は正面から真っすぐ進み、石段を登った先にあります。

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目の前に広がる古墳と青空、そして陽光を浴びると清々しい気持ちになり、崇神天皇の御力をその身いっぱいに感じて下さい。ちょっとハードル高いですが、おすすめの時間帯は朝。それもできるだけ真東に近い位置から太陽が登る夏の日など古墳に後光が指したようになり、より一層見応えを感じることでしょう。

渡堤

古墳と外周部を繋ぐ橋のような役割を持つ渡堤。

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この堤は堤防の役割を持っていて、東西ではかなり水の高さが違う独特な形状をしています。

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これは元々の形ではなく、江戸時代にここらに置かれた柳本藩によって農業用の溜池として改築された名残なんだとか。

前方部

この古墳は前方後円墳ですが、拝所側の方墳部は他に比べだいぶ短く、ちょっといびつな形をしています。前の方の壕が大きく開けていますが、これは溜池として改造された結果なんだそうです。

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後円部

前方部に比べ、壕が狭く感じますがこれが本来の広さなんだそうです。

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まとめ

今回はこれで以上です。
大阪を中心に大きな古墳は色々とありますが、周りに民家が密集していたり高層ビルがバックに写り込んだりしてしまうのに対し、この奈良エリアの大型古墳は視界を遮るものが何もありません。詳述などはないものの、周囲を巡ることが出来る程度には遊歩道も整備されていて、野花の鑑賞しつつ散策するのはある種贅沢な休日の過ごし方と言えるかもしれません。

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