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七草がゆって何?歴史や食べ方、具材やレシピを紹介


土用丑の日なんかに比べると格段にマイナーやけど結構名前だけ知られている行事食、それが『七草がゆ』。元が粥(かゆ)なだけに子供は食べないわ、七草がそもそも何かわからないので作りようがないわで、絶滅危惧イベントと言えるでしょう。
今回はそんな七草粥の解説と共に、子供たちにいい感じに食べさせる方法を検証していきます。

七草がゆとは?

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起源?

七草がゆの起源は元々中国にあるようです。日本ではあまり聞きなじみがありませんが、1月7日を『人日の節句』と言って、6世紀ごろにはその原型にもなる七種菜を入れたかゆというより吸い物のようなものを食べる習慣がありました。その目的は無病息災。
お正月に食べ過ぎ・飲みすぎで疲れた胃腸を休めるという今と似たようなものだったようですね。

日本では室町時代に書かれた『御伽草子』に、中国唐の時代のお話として七草がゆが登場する事から既にそのころには風習があったのだろうことが窺えます。

七草ってそもそも何?

せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。これぞ七草。

七草、そんなん言われてもピンと来る人もそうはいないかもしれません。僕自身、大昔にテレビで紹介されていたのを覚えているだけでとてもじゃないですが、一般常識レベルの知識とよべるものではありません。でも大丈夫、現代日本には便利なものが売られています、その名も七草がゆセット。

ぱっと見雑草と見分けがつかない、何なら普段は雑草扱いされるものも含まれているのでこの章ではしっかりとその種類について解説していきます。

せり(芹)

まずはせり。漢字で書くと芹、これが多分一番馴染み深いかもしれません。よくクレソンと間違えられるんですが、実際味も両方食べられるのも似た植物ではあるんですが別物だそうです。

ビタミンC、ミネラル、βカロテンなど普段から摂取しにくいけど昨今重要とされる栄養素満載で、食欲改善やがんの予防などにも効能があるとされている食材としてだけでなく生薬としても重用されるんだとか。

なずな

七草の中でもダントツで雑草感の強いものと言えるでしょう。なんたって道端に生えてますから。

今回入っていたものとは種類が違うものの、別名ぺんぺん草。昭和世代の方なら一本ちぎってくるくるとさせて『ぺんぺん』という音を鳴らして遊んだ記憶のある方もいるかもしれません。あとあんまりいい意味で聞いたことありませんが、(強盗や徴用などの際)何も感も一切残さず持ってかれた事を『ぺんぺん草も生えない』というフレーズで表現したりとネガティブイメージ満載な草として逆にちょっと有名だったりしますね。
そんな何かと不名誉ななずなですが、食材としては実は超優秀だったりします。主な栄養素はビタミンK、B1、B2。あと鉄分などが豊富なので、正にある意味ほうれん草の上位互換と呼べる存在だったりします。
具体的には生活習慣病やがん予防などに効果があるとされています。

ゴギョウ

日常ではまず触れ合う事はないでしょう、キク科の植物です。別名ハハコグサ。漢字で書くと『御形』となります。

春から初夏にかけて咲かせる、黄色い可愛らしい花は『ああ、あれがゴギョウっていうのか』と納得する人もいるととかいないとか。

今はヨモギの方が主流になった草餅の緑色ですが、元々はこのゴギョウを使われていたそうです。フラボノイドほかカリウム塩を多く含むので利尿作用があり、老廃物排出に一役買ってくれる効果があります。

ハコベラ(ハコベ)

ハコベラもしくはハコベと呼ばれる白い花を咲かせる草です。漢字で書くと『繁縷』フォントがちっさいと字がつぶれて読めないレベルなのでカタカナで良いでしょう。

昔はともかく、現代ではどちらかというと緑餌(りょくじ)と言って、家畜・ペット等に与える野菜みたいなものとして使われるんだとか。特にインコがすきなんだそうです。
ビタミンB,C、ミネラル、カロテノイド、フラボノイド、サポニンなどが含まれていて、栄養価に優れているほか、歯磨き粉や歯茎のマッサージ剤としてもつかわれたりする歯に縁の深い草です。

ホトケノザ

名前は知らなくても漢字はなんとなく想像通り『仏の座』と書く植物です。

ホトケノザはシソ科のものもあるようですが、こちらは毒と言わないまでもとても食べられる代物じゃないそうです。春の七草で数えられるのは別名『コオニタビラコ(小鬼田平子)』と呼ばれるキク科の植物を指します。
栄養価については健胃・整腸作用・高血圧予防に効果があるとされているものの、詳しい記述が何故かありません。

スズナ

漢字で書くと菘ですが、別名蕪。七草の中で唯一と言ってもいい常用する野菜の一つですね。
両者に違いはなく、『根っこが鈴に似ているから鈴菜(菘)』、『根っこが鏑(矢の先につけて音が鳴るようにするもの)に似ているから蕪(かぶら)』という名付け親のインスピレーションんの違いで、同じものを指すようです。

中国では『諸葛菜(ショカツサイ)』と呼ぶこともあるそうで、ご存じかの有名な『諸葛亮孔明』が戦地で野菜不足を補うために戦地で植えたという逸話から来ているという何だかすごいエピソードを持っています。
スズナは大根のように葉の部分にも栄養素がたっぷりなんですが、今回は根っこの部分しかなかったのでその解説だけ。栄養素としては、アミラーゼ、カリウム、ビタミンC、カルシウム、鉄分、葉酸などが含まれています。アミラーゼは整腸作用があって、鉄分・葉酸は貧血予防にも効果があります。

スズシロ

ぱっと見ミニ大根ですが、正解はやっぱり大根。スズシロというのは大根の昔の呼び名のようです。漢字はこう『蘿蔔』もはや書かせる気がないのがひしひしと伝わってきます。

語源は清々しく白い根っこという説と、スズナ(蕪)の代替品扱いとしてのスズナシロ(菘代)という大根にとってはとても雑な扱いをされていたことに由来するものと二つあるようです。
大根については今更語るまでもありません、現代でも生から煮炊きに至るまで使い勝手の良い万能食材ですが、その栄養価はビタミンA、C、食物繊維、ジアスターゼ、アミラーゼ、フラボノイドが含まれ、食欲不振の解消のほか、頭痛、発熱、冷え性、胃炎の解消など主に風邪の時に積極的に摂取したい効果が山盛り期待できます。

七草がゆを作ってみる

とまあ、ここまで七草とは何ぞやを解説してきたわけですが、解説してきた僕自身思う訳です『(作っても)誰も食べてくれる気がしねえ。。。』と。
馴染みがあるかどうかは別にして百歩譲って具材は全部野菜。特に子供と超絶偏食の母ちゃんなどが積極的に食べている姿など想像すらつきません。
という訳で、普通に七草がゆを作りながら少しでも食べやすいようにアレンジをしてみます。
※本件は栄養価の高い七草粥を子供たちに食べさせることを目的としております。よって

以降、それ粥ちゃうやん?禁止でお願いします。

まずは、各野菜を刻んでいきます。みじん切り推奨という事ですが、食感を残すために少し粗目に。決して包丁スキル不足の為ではありません。

次に根菜を中心にご飯と一緒にお鍋へ。

ここで一煮立ちしてから葉野菜を入れて作れば七草がゆの完成となるわけですが、ここからアレンジを加えていこうと思います。

アレンジその①:出汁で煮込む

まずは味がないから食べてくれないわけで、それじゃあという事で煮込む時に水でなく出汁で煮込んでみることに。

ぱっと見全く違いはわからないかもしれないですが、少し水に色がついています。

アレンジその②:溶き卵をIN

やはり具が野菜だけだと色味の時点で食べてくれないのかな、という危惧から色味の意味でも味のアクセントの意味でもと溶き卵を追加してみることに。

たまご粥と言われれば、まあまだ粥の域を出てはいないのでセーフではないでしょうか。
葉野菜の七草もこの辺りで投入してみましょう。マトリックスのごはんみたいな感じに俄然華やかさがプラスされたのがお判りいただけたかと思います。

アレンジその③:七草以外も入れてみる

七草だけなので食べてくれないのなら子供の好きな食材をプラスしてみることに。何でもよかったんですが、ぱっと見見分けがつかないこいつを入れてみることに。

薄めにスライスしてみるとこの通り、どれがスズナでどれがスズシロ、ホタテ貝柱か判別は不能。

無事出来上がりました。

まとめ

今回はこれで以上です。
七草がゆはその知名度と地味さに反比例するように健康にとってはかなりいい料理だと言えます。
アレンジの結果、4人前くらいできてしまった粥は見事完食。なんにせよ料理なので元のフォルムにこだわらず良いところは取り入れて食べやすいようにするのがよいのではないでしょうかというご提案でした。

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