JR三雲駅から歩いておよそ8分。湖南市の住宅街に突如現れる人気店が、今回ご紹介する「麺屋 蒼空豚(そらとん)」です。あの「麺屋 昊鶏(そらどり)」のセカンドブランドとして2020年にオープンして以来、泡系とんこつを看板に、地元を中心に根強い支持を集めています。
🥢 注文その1:蒼空豚麺
まずは定番中の定番「蒼空豚麺」から。着丼するとまず目を引くのが、クリーミーに泡立ったスープ表面。いわゆる「エスプーマ系とんこつ」ではあるのですが、泡の下にはしっかりとしたコクと深みを持った豚骨スープが控えています。
一口飲めば、まろやかな甘みと骨太な旨味が口いっぱいに広がり、「重たいのに飲みやすい」という相反する感覚に驚かされます。見た目に反して臭みはまったくなく、女性客からの支持が高いのも納得。
麺は極細ストレートで、スープとの相性も抜群。トッピングのチャーシューやキクラゲ、青ネギなども王道ながら丁寧な仕上がりで、完成度の高い一杯でした。
🥢 注文その2:ブラック醤油麺
続いては「ブラック醤油麺」。富山ブラックを彷彿とさせる漆黒のスープが印象的ですが、実際には見た目ほど塩辛くはありません。
深みある香ばしさとバランスの良さ
ひと口含むと、焦がし醤油の香ばしさが立ち上り、動物系スープとの融合で非常に奥行きのある味わいに仕上がっています。甘みやキレ、まろやかさのバランスも良く、ブラック系初心者でも楽しめるタイプです。
スープとの一体感を感じる麺とチャーシュー
こちらも細麺で、スープとの絡みがよく、チャーシューもやや厚めでしっとり柔らか。エスプーマとはまったく異なる路線ながら、二杯目でも飽きが来ない構成です。
🍽 サイドメニュー:タレヒレカツ
セットで注文した「タレヒレカツ」は、サクサクの衣に甘辛いソースがたっぷり染み込んでおり、ご飯が欲しくなる一品。
揚げたてサクサクながら肉はしっとり。ソースもくどさがなく、むしろさっぱりと食べられる印象。ラーメンのサイドとして十分主役を張れるクオリティでした。
さらに、ご飯の上にこのヒレカツを乗せれば、即席の「タレヒレカツ丼」が完成。濃いめの味付けがご飯によく合い、がっつり食べたい時にも満足できる組み合わせです。
🎫 食券機のシステムも分かりやすい
蒼空豚では、入店後すぐに見える場所に食券機が設置されており、初来店でも安心です。看板メニューの「蒼空豚麺」や「魚介麺」、各種トッピングやセットメニューが一目で確認できます。
🏠 店舗情報
- 店名:麺屋 蒼空豚(そらとん)
- 所在地:滋賀県湖南市三雲151-1
- 最寄駅:JR三雲駅から徒歩約8分
- 営業時間:11:00〜23:00(金土は〜24:00)
- 定休日:不定休
- 支払い:現金・PayPay対応
- SNS
📝 総評
濃厚でクリーミーな豚骨に始まり、香ばしく奥深い醤油、サクサクジューシーなヒレカツと、今回も満足度の高い実食となりました。蒼空豚は、いわゆる泡系ラーメンの枠を超え、滋賀エリアのラーメン地図に確実に爪痕を残す存在です。三雲周辺でラーメンを探すなら、まず間違いなく候補に挙がる一店です。